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 TOP >> ABOUT CAT- STREET >> 黄昏バックステージツアー開催レポート

 

この春、CATプロデュースがお届けする家族の愛の物語。ブロードウェイでトニー賞に輝き、ハリウッドでアカデミー賞を獲った作品
" 黄昏 On Golden Pond "の東京公演が間近になった4月29日、ル・テアトル銀座の仕込み初日に合わせバックステージツアーが開催されました。

今回は告知から締め切りまで募集期間がものすごく短かったにもかかわらず、学生さんを中心になんと18人!!もの皆さんが集まってくれました。
迎える我々スタッフも前回を超えるいいものにしようと頑張りました。 超充実のツアーテキストをつくり、図面を集め、お持ち帰りのツアーパスも記念になるよう
カッコよくデザインしたり、(もちろんスタッフ用もね…)内容を充実させる為、あちらこちらに許可を取ったり下調べをしたりと限られた期間のなか
奮闘の連続でした。

ツアーパンフレット
ツアーパンフレット!
スタッフパス
スタッフパス
(学生さん用のもありました)
台本
台本

 

8時45分、銀座テアトルビルの正面入口に続々と若者たちが集合してきます。受付けを済ませそれぞれ自己紹介、ひと通り注意事項や劇場の歴史、
楽屋の説明などを聞いた後まずは搬入口見学。今回はエレベーターでの搬入でしたが、その他の搬入スタイルについても説明がありました。
みんなこの後の展開に期待が高まります。

説明
衣裳室にて
搬入見学
搬入口で搬入見学
ロビーにて
ロビーにて

ホワイエにて劇場の仕組みや図面の見方、作業の流れ、舞台の基礎知識などの説明の後いよいよ吊りこみ見学。客席扉を通り中通路へ、
みんな少々緊張の面持ち。仕込み作業は怒鳴りあう事も無く比較的穏やかに進んでゆきます。一方客席は真剣そのもの。仕込図を見たり
上を向いたりと大忙しです。客席中でも解説が出来たので、実際に見て、聞いてと大変有意義でした。

照明吊りこみ見学
客席にて照明吊りこみ見学
安全注意
安全に関する注意
プロデューサー・江口
プロデューサーより

続いてホワイエにて、プロデューサー江口よりお話をもらいます。若い頃に出逢ったこの作品に対する思い入れ、いつか自分でと強く思っていた夢を
実現できる事への感動を語ってくれました。共同主催である朝日新聞社さんに企画を持ち込んだ時の事や上演権の取得について、せっせと足を運び
主演の杉浦直樹さんをはじめ俳優さんへの出演依頼の苦労と交渉成立の喜びなど、ふだん私達には聞く事のできない貴重なお話をしてもらいました。
短い時間ではありましたが、想いのたけを熱く熱く語った後、初日に向け大忙しのプロデューサーはその足で最終の詰めに入った稽古場へと
飛び出して行きました。

さて今回はケータリングの都合上、昼食を舞台チームとずらしたところ舞台上の作業が休憩になってしまいました。本来舞台に上がる予定はなかったのですが
交渉してみたところ監督、ホールさんの粋な計らいにより舞台上の見学が出来ることに!なんて素敵!!

しかもホールの技術担当 俵山さん自ら電動の吊り物機構や綱場にて手動でのバトンの昇降操作方法、独特の可動舞台床の仕組みなどを実際に
奈落に降りて見せていただきました。突然舞い降りた幸運に一同ドキドキの大興奮体験でした。また劇場設備の維持管理の大変さについても教えて
いただきました。

舞台床については銀座セゾン劇場のために設計されたもので日本では大変珍しく、本舞台自体が総て三尺×六尺のサイズでそれぞれ個別に高さの調節が
可能になっています。切り穴なども自由自在でその使い勝手の良さにその後、幾つかの劇場でも採用されたそうです。奈落にはそれらの板を支える支柱が
並んでいます。支柱の高さは個々にピンで調整し段差をつける事も可能なように考えられています。

奈落
奈落(感激)!!

お昼御飯は舞台スタッフと同じお弁当をいただきます。仕込み初日とあって、かなりのボリュームです。(写真)
まだあまり身体を動かしていないのですぐに満腹でしたが、さすがに若い学生さん達はみんな豪快に食べていました。この時間、制作助手の松村さんは
忙しそうにあちこち飛び回っていましたが、飲み物などの準備はもちろん、公演期間中のお弁当を昼夜で違うお店に頼んだり、メニューを替えてみたり、
時間を調整したり気配りの連続です。

お弁当
お弁当!!
道具立て込み
客席にて立てこみ見学
製作助手より
制作助手から…

食事が終わると立てこみです。エレベーションや平面図、立面図と見比べながらの見学です。物語の舞台となる湖畔の別荘が見る間に
組みあがって行きます。
美術家の指示の元にオイルステイン仕上げの板材で壁やドア、窓などが手際よく組み上がってゆきます。また自らも一緒になって棚を据え付けたり、
客席でいろんな角度から見たり大忙しです。デザインするだけではなく、舞台装置の細かいディテールが決まるまで美術家の仕事は終わりません。

次はいよいよオペレートの心臓部、ピンルームと調光室、音響室にお邪魔します。6階を通り客席天井部へ上がります。初めての人は足がすくんでしまう
高さです。そこには日本ではここでしか使っていないと思われる巨大なランプピンが4台、鎮座していました。その圧倒的な存在感と大口径のレンズに
一同びっくり。隣りに仕込んだソースフォー10°がオモチャの様です。また上から見る舞台の景色にも思わず見入ってしまいます。

ピンルーム
ピンルームにて
ランプピン
ランプピン!!大きいです
ランプピン横顔
ランプピンの横顔…

名残を惜しみつつも続いて音響室、調光室へ。ミキシングコンソールにはフェーダーやつまみがびっしりでゴージャスです。調光卓はノンフェーダー卓で
すっきりシンプルでちょっぴり残念だった様でした。

音響卓
音響卓
調光卓
調光卓
調光卓
調光卓(客席向き)

ホワイエに戻り、今日一日の質問タイム。みんなかなり濃密な時間を過ごしたせいか、脳味噌が飽和状態になってしまった様子です。アンケートの中身も
時間をかけてびっしりと書いてくれました。舞台の方は建て込み待ちになったので、その間に思い残しのない様、補足説明や舞台の仕事、器材について
たっぷりと話が聞けました。18時になってツアーは一応終了、シュート作業は自由見学の予定でしたが思いのほかたくさんの人が残ってくれました。
シュート開始までディスカッション風に結構なごやかな感じで時間は過ぎます。その後、フェーダーチェックに併せて作業が開始、結局みんなお腹が 空くのも
忘れ21時位まで熱心に見入っていました。長時間みなさん大変お疲れ様でした。 

 

さて気になるアンケートの方には「やはり実際に触ってみたい」とか「照明についてもっと知りたい」といったコメントが多く見られました。
また、やはり奈落や舞台上を体験できたことに皆さん一様に感激してくれたようです。また現在、初日も無事に開いて本番を観ての感激のメールが
続々と届いています。

我々スタッフとしても、もっともっといろんなスタッフの方の話をもらいたかったり、見せられなかった部分などの想い残しをぜひとも次に繋げてゆきたいと
思います。

次回のバックステージツアー! ほぼ決定致しました。第三回を迎え、よりグレードアップしたツアーがお届けできることも間違いありません。御期待ください。

照明シュート      照明シュート
シュート風景(この時点ですでに美しかったです)

 

黄昏チラシs
黄昏は東京公演の後、新潟、静岡、神戸にて公演がありました。 

by Sumi

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