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 TOP >> ABOUT CAT- STREET >> tick,tick...BOOM! 日本上陸リポート

あの大ヒットミュージカル「RENT」の作者である故ジョナサン・ラーソンが生前、自らを主人公に書き上げた作品
「tick,tick…BOOM!
が遂に日本に上陸!
東京、大阪、名古屋での公演を行い大喝采を受けました。

そこで緊急リポートです。今回はこの作品で東京・大阪・名古屋とも
ピンスポットを担当した稲井田と弘中よリハーサル〜仕込み〜本番までお伝えいたします。

 

tick,tick....BOOM!タイトル

ロックミュージカル「tick,tick…BOOM!」は東京公演をアートスフィア、大阪公演をシアター・ドラマシティ、
名古屋公演を愛知厚生年金会館で上演されました。

出演は主人公ジョナサン役に「RENT」でも好演し現在マルチに活躍中の山本耕史さん
ダンサーである恋人のスーザン役に舞台初挑戦「TRF」のメインボーカリストYU−KIさん
親友のマイケル役に唄やドラマに活躍中の大浦龍宇一さん
今まさに演技力、歌唱力、ダンスすべての実力に定評のある豪華キャスティングで迫力のあるステージでした。


green green dress

ここでは「GREEN GREEN DRESS」
というミュージカルナンバーを歌っています。

no more

ここでは「NO MORE」というナンバーを
歌ってます。照明もポンポン変わって
かっこよかったです。


物語はとてもシンプルです。舞台は1990年。20代から30代への瀬戸際に立たされている主人公ジョナサン(山本さん)は
ダイナー(アメリカの食堂のことですね)で働きながらミュージカル作家になる夢を持ち続けているが、現実派の親友マイケル(大浦さん)は
役者の道を捨ててやり手のサラリーマンとして成功を収めている。また恋人スーザン(YU−KIさん)はジョナサンとNYを離れ一緒に田舎で暮らすことを
望んでいる。自分の夢と現実、理想と不安に揺れ動く様が描かれています。誰もが心の中に持っている割と身近なテーマで世代を超えて考えさせられること、
共感させられることが多いと思いました。

初めて稽古場へリハーサルを見に行ったときは、稽古ピアノの伴奏で各役者さんがミュージカルナンバーを歌っていました。それはそれでよかったんですが、
実際に生バンドが入ってみると…!!! そのド迫力に圧倒されます。ドラム・ベースなどの重低音やギターのエフェクトのかかった歪んだ音やクリアトーン。
その生の迫力が舞台・芝居全体をかっこいいものにしているのだと感じました。


band

たまに客席に向かって手を振ってくれることも…愛想のいいバンドメンバーでした。


セットもいたってシンプル。固定のバンド台(ここにギター・キーボード・ドラム・ベースの方が乗っています。)とキューブ台と呼ばれる階段つきの
可動式ワゴンがあるだけです。観た方ならわかるのですが、このキューブ台たちは演出部の方が進行中の舞台に上がって、場面ごとに
手動で転換しています。
そのため演出部の方も作品のイメージに合わせて茶髪にしたり、格好も通常の黒の転換着ではなく、チェックのだぼっとしたシャツや、
ヴィンテージ風なジーンズを着ていたりしました。

また上下にある照明・音響用のイントレもわざと見切れさせ、さらにアートスフィアでは大黒幕・ホリゾント幕も使用せずに奥のギャラリーも丸見切れ状態、
でもそれがニューヨーク・イーストビレッジのビル群みたいに見えて、とてもうまく溶け込んでいました。

私達としては見切れているものを見せる、ということは想像以上に大変でした。イントレのサイドスポットやセット当てのスポットには大変気を使いました。
しかもフォーカシングも多くが光の筋をまっすぐ見せるようなあかりだったので、舞台つら(舞台のもっとも客席よりの部分です。)の間数場見り
(ケンスウバミリとよみます。”ケンスウバミリ”って?一間ごとに養生・蓄光テープなどを舞台にはって、目印にすることです)にあわせ、
とても細かく行われました。そのおかげで、照明のラインが綺麗に出ているかと思います。


green dress

いい雰囲気のお二人です。
いい雰囲気のシーンです。

sunday

歌っているのは『SUNDAY』というナンバー。
YU-KIさんと大浦さんはお客さんの役をしています。


主人公ジョナサンを演じる山本耕史さんは2時間ずっと出ずっぱり。にもかかわらず演技・歌唱力が落ちることも無くずば抜けていてさすがです。
ピンスポットを担当しているので、毎日の本番を見ているにも関わらず、思わず引き込まれて見入ってしまうことも度々ありました。(あ、でもちゃんと
スポットは当てていましたよ)その反面、回を重ねるにつれ本人も余裕が生まれたのか、舞台上でわからないような小さなギャグを入れるようになり、
当然お客さんにはわからないのですが、私達スタッフの間では大ウケでした。

大阪公演の千穐楽に至っては、カーテンコールで客席は総立ち!オールスタンディングで盛り上がりました。コールのときの山本さんはバンドと絡んだりして
東京では見られなかったパフォーマンスでスタッフ一同も大感激でした。

by Inaida&Hironaka

撮影:谷古宇 正彦

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