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20kwカーボンアーク・サーチライトの詳細

歴 史

第二次世界大戦では大型爆撃機が登場して夜間爆撃が有効な攻撃手段である事が認知されました。
防衛側の手段としては高射砲によって爆撃機を迎え撃つ事になりますが、
夜間の場合は、現在のようにレーダー射撃はまだ開発されていませんでしたから、
サーチライト(日本語では「探照灯」)で目標を照らして射撃をしました。
特にアメリカ陸軍ではヨーロッパ戦線から太平洋戦線(対日本戦)へ戦争が拡大すると、
日本軍のアメリカ本土への空襲に備えて大型のサーチライトを開発しました。
実際には日本のアメリカ本土への空襲は行われなかったので主にヨーロッパ戦線で対ドイツ航空機に対して使用されました。
光源はクセノンなどの放電灯はまだ存在せず、当時最も明るい光源=カーボンアークが採用されました。
直流電源が必要となるため、直流の発電機を一緒に設置しサーチライト、直流発電機、高射砲の3点がセットだったようです。
サーチライト下部に現在も残っていますがサーチライトを目標へ向けると連動して
高射砲が同じ方向を向くような構造になっていたようです。
大戦の後期にはラッパ状の聴音機で敵機の爆音を聞いて連動する装置や現在のレーダーの原型となった装置を動するものも
存在したようです。
当社では実はもう1種類、海軍が使用していた10kwの艦船用サーチライトも保有しています。







当時のハイテク



軍用品ということで当時の最新技術がそこらじゅうに盛り込まれています。
直径1800mmの反射鏡は一枚もののアルミ蒸着ミラーです。
発電機も60年前の直列6気筒。現在、故障してしまいアメリカ製エンジンのレストアを趣味にしていらっしゃる方に見て頂いております。
アメリカには、このサーチライトを純粋に趣味でレストア&点灯して楽しんでいる方達がいます。
そのディープな世界を覗いてみたい方は・・

※ カーボンアークサーチライト・オーナーズフォーラム

 

 
使い方
  +と−のカーボンをショートさせて点灯(点火?)させます。
+のカーボンは回転しながら自動的に送られていきます。
2ヶ所ある覗き窓で確認しながら−極を最適な位置に合わせる事で最も明るい光量を得る事が出来ます。
下の覗き窓は「ピンホール・カメラ」のような構造になっており、アーク放電の部分をアップで見る事が出来ます。
これを見ながら+−カーボンの距離を合わせます。
(最適位置をガムテープでマーキングしてあります)
上の覗き窓は内部全体を見る事が出来ます。

 

カーボン操作部 (60年前のオリジナルのままです)
右のハンドルが+極の送りです。
中央のモーターによってカーボンが回転しながら後ろへ送られます。
左のハンドルが−極の送りです。
点火する時にはこのハンドルを回してショートさせ、すぐ離して安定させます。

本体下部の両側に扉があり中へ入る事が出来ます。(ミラーは中に入って掃除します)
中央のカーボン燃焼部も60年前のオリジナルです。
何本かのロッドは上の操作部に繋がっています。


 

これは反対側。
左側に見える棒状のものが+極のカーボン
右側斜めの棒状のものが−極のカーボン。

 

現場にて
操作中
真上も向きます
楽々、雲まで届きます。
これより正面へ回ると眩し過ぎて
デジカメだと写せませんでした。
横浜ベイブリッジ方向へサーチ
本体の向こうは横浜ベイブリッジ
バックステージ奥に設置された
20kサーチライト
調整中。 中央のハンドル下の扉を
開けて中へ入れます。