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はじめまして、今年入社した新人の田中文也です。
今回私はPAA(音響アシスタント)としてこの現場につく事ができましたので、その模様をレポートしてみます。
1:府中センターから車で移動して到着予定の40分前に現場に着きました。 朝9時ついに搬入口の扉が開きました。 緊張した気持ちを落ち着かせつつ、会場の方に「おはようございます」と大きな声で挨拶し、 会場の中へ入りました。
まず、搬入前に音響チーフの大野さんとともに、会場の方とシステムなどの確認をして、 会場からお借りする器材(S-200・スピーカースタンド等)を受け取りました。
2:全員で急いで搬入を行いました。今回のイベントはタイムテーブル的にタイトなため、 次から次へ照明・音響・道具を台車などに乗せ舞台袖まで運びました。
3:音響器材を各設置場所に移動し設置するアシスタントを行いました。
これら音響機材は衝撃に大変弱いため移動時や設置時には、 TMS-4(メインスピーカー)は横の状態から縦に起こす時に、 衝撃を与えないようにゆっくり慎重に作業を行いました。
また機材の設置はそれぞれの効果を最大限発揮しつつ、 出演者の導線確保に努めました。 そしてTMS-4は客席の後方にまで音が均一で届くように、下に角材を挟みました。
AMP
TMS-4
下手BOX
4:器材を設置しケーブルを引き回しながら、つないでいくアシスタントを行いました。
今回は出力を上げたかったためTMS-4とAMPとはBTL接続でつなぎ、 上手BOXにTMS-4の(R)とS-200を下手BOXにTMS-4の(L)をつなぎました。
5:会場の音響室へ行き、MD・CDデッキの設置及びつなぎ込みのアシスタントを行いました。
ステージに設置した器材の回路は会場の方がつなぎ込んで下さいました。 会場の方の常に1つ先を予想しつつ、つなぎこんでいく手際のよさは素晴らしかったです。
6:スピーカーから出る音の音質及び音量のチェックのアシスタントを行いました。
スピーカー1つ1つに耳をあて本当に音がでているのか確認していきました。 特にTMS-4は3箇所から音がでるのでそれぞれ確認していくのが難しかったです。
突然ですが照明のSCENE MAKE の様子です。ムービングライトがとてもきれいでした。
7:リハーサル時袖に待機し、必要に応じて音響室まで走り、それぞれの曲にあわせた調整のアシスタントを行いました。
8:本番では音響室にて音響操作の様子をみていました。
9:最後に撤去を行いました。会場からお借りしていた器材を返却し、 持ち込み器材をバラしてトラックに積み込みました。
あっというまの一日でしたが大変勉強になりました。
今回のPAAでの経験で一つ再認識したことがあります。それは様々なスタッフの知識が必要であり役に立つということです。 スピーカーを設置するにしても、「次は照明のあのバトンを仕込むかもしれないので、このスピーカーはあとで設置しよう」あるいは、 今回はPAAとは別にステージのパンチを切り出したのですが、それにより実際のステージの大きさがある程度想像できました。
このように照明のことだけではなく様々なスタッフの動きを少しずつ理解していければ、舞台全体の流れが理解でき、 より照明の仕事もスムーズに行うことができると感じられ、とても貴重な経験となりました。 今回経験したことを生かし、これからの仕事に役立てていけたらと考えています。 でもその日の夜は本番流れていた曲が頭から離れず、ずっと流れっぱなしでした。