Last Update.03/19 Hit
お久しぶりです。田中文也です。前回のリポートから半年、徐々に春が顔をのぞかせはじめ、 卒業する学生さん達は、新たな期待に胸膨らませる季節となりました。
暖冬の影響でつぼみもほころぶ3月4・5日、毎年恒例の大塚末子きもの学院の生徒たちによる 卒業制作展・ファッションショーが行なわれました。今回はその仕込みのもようをリポートしていきたいと思います。 大塚末子きもの学院は1954年に創立、後に開校されたテキスタイルデザイン、情報処理専門学校と共に 現在は大塚学院として信濃町の静かな丘の上にありました。
□春の卒業制作展以外にも秋には学園祭もあり、舞台衣裳科などもありファッションショーの他に演劇なども行われています。
□会場となる201教室、間仕切りを取って広くしています。 舞台上の蛍光灯は取り外され舞台装置は袖パネルと張り出しによる ランウェイが作られています。
あとは照明を仕込めばステージの完成、もちろん遮光もバッチリです。
みんな図面をもらい、その見方と仕込みの内容や設置の仕方の説明を受けます。 みんな真剣な表情。
教室も立派なステージに早替わり!
□ここで仕込みの中味を大公開、ちょっと頑張ればどんな場所でも 素敵な舞台ができるところをご紹介しましょう。
右は仕込み図面です。学生さんでも仕込めるように ケーブルの種類など一本一本まで細かく書かれています。
さらに打ち合わせで説明された注意事項など必要であれば その都度自分で書き込んでゆきます。
それと大事なのは自分の名前も書いておくこと、 作業中つい置き忘れてしまうと誰のか分からなくなります。
□続いて2kw 12ch 調光UNIT直回路付×2台 DMX512(デジタル)対応で計24回路調光可能です。 これは調光器と呼ばれる機材で、主幹電源から供給された電気を スポットに送るためのもので、調光卓の信号により出力を調整し それぞれの明るさを自由に変えることができます。
以上、現場からのリポートでした。今回は仕込みのみのお手伝いのため本番の様子はご紹介できなく残念ですが、 きっと素敵な衣裳の数々がこのステージ上で華やかに披露されたことでしょう。 また、読者のみなさんの中にも学園祭などでちょっと照明を工夫すればより素晴らしい発表ができることを 理解して頂けることを願い、今回のレポートを終了致します。