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2012年2月27日、第19回読売演劇大賞の贈賞式が帝国ホテルで行われました。

読売演劇大賞は、1994年に設立された演劇の賞です。
1月から12月まで国内で上演された演劇を対象に、
作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門と、
新人が対象の杉村春子賞、長年の功績やすぐれた企画を顕彰する芸術栄誉賞があります。
翌年1月の第1次選考会で5部門の候補各5件を選出。
演劇評論家や演劇界、マスコミ界の関係者100人の投票で各部門の最優秀賞を決め、
最終選考会で、大賞、杉村春子賞、芸術栄誉賞を選出します。

数々の演劇人が受賞してきた栄誉ある『読売演劇大賞』に、
前川知大氏演出「奇ッ怪 其ノ弐」の照明で、
原田保氏が優秀スタッフ賞を受賞しました。
原田氏は第15回の最優秀スタッフ賞に続き、2度目の受賞となります。
昨年の授賞者である小野寺修二氏より、クリスタルのトロフィーを受け取り、
感慨深い表情をされているのが、印象的でした。


杉村春子賞は、演出家としては初めての授賞となる小川絵梨子氏、
芸術栄誉賞は別役実氏が授賞されました。
小日向文世氏、大竹しのぶ氏、松井るみ氏、三谷幸喜氏など、
著名な演劇人が受賞し、会場は拍手喝采に包まれました。

大賞・最優秀演出家賞は、原田氏と共に挑んだ「奇ッ怪 其ノ弐」、
そして自ら主宰を務める劇団イキウメでの「太陽」の演出で前川知大氏が受賞。
3年連続の優秀演出家賞受賞し、今回初めての最優秀演出家賞、
並びに大賞も受賞されました。

今回の授賞式でもっとも印象的だったのは、「芝居は世界を変えることが出来る」という、
最優秀女優賞を授賞された大竹しのぶ氏のスピーチです。
震災後、私たち演劇に携わる人間に出来ることは何なのか、
立ち止まって考えた方も多いと思います。
しかし、その足を止めず、演劇と共に前に進むことが、
私たちに出来ることなのだと、
この言葉は改めて気づかせてくれました。


また、それぞれの授賞者のスピーチは、それぞれの演劇に
対する想いが込められており、興味深かったです。


何はともあれ、原田保さん、授賞おめでとうございます!

by 北原 ヨリ子

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